ですから、一般人と同じ法律にのっとって調査を行わなくてはいけないのです。
では、一体どこまでは大丈夫で、どこからが法律に触れてしまうのか。
そこが中々判断が難しいところでもありますね。
しかし、もし探偵が法律に触れる様な調査をした場合、探偵本人はもちろんの事、依頼をした側も罰せられる可能性があるのです。
ですから、法律上やってはいけない行為だった…では済まない事もあるんですね。
そこでしっかりと法律上やってはダメな行為についても覚えておきましょう。
◼不法侵入はもちろんNG
調査を行う過程で許可を得ずに私有地や自宅に入り込むのは、もちろん探偵にとってNGな行為です。
これはれっきとした不法侵入として罪に問われる可能性がありますよ。
証拠を掴む為に、ターゲットの自宅へ侵入、これも当然いけません。
ただし、浮気調査などで夫婦のどちらか一方に依頼をされて、立ち合いのもとで自宅へ入るのは不法侵入とはなりません。
◼盗聴は違法じゃない!?
一見違法になりそうな盗聴ですが、実は法律上は違法にはなりません。
日本の法律では、会話の傍受は法律で規制されていないのです。
ただし、会話を盗み聞く事は罪にならなくても、その情報を悪用したり公開した場合は話が違います。
また、盗聴といっても電話回線に仕掛けを行った場合には有線電気通信法や電気通信事業法に触れる事になります。
こうした事もあり、探偵はあまり調査に盗聴を好んで使用する事はありません。
もし、探偵から盗聴を勧められた場合は、よく話を聞いて注意をした方が賢明でしょう。
◼脅迫行為や名誉毀損
探偵が調査をするうえで、脅迫まがいの行為や名誉毀損行為をするのも勿論いけません。
例えば聞き込みの際に調査対象者の不名誉となる情報を漏らしたり、調査した情報をたてに脅す行為は法律上も人間的にもやってはいけない事ですね。
◼生活の平穏を害したり個人の権利利益を侵害することはいけない
探偵の調査では、聞き込み、尾行、張り込みを行います。
こうした行為は基本的に違法ではありませんが、これらの行為によって対象者の生活の平穏や利益を損ねる場合は、裁判などを起こされると敗訴する可能性があります。
実際に探偵が調査の為にターゲットを尾行していたところ、執拗なつきまとい行為として告訴された事例などがあるのです。
このように探偵の調査に関しては、法的にどこまでがOKなのか曖昧な部分も多いのが実情です。
同じ調査行為であっても、バレた時点で平穏な生活を乱したとして、告訴される可能性は十分にあるのです。
しかしながら、探偵の業務には聞き込み、尾行、張り込みをなくて成り立ちません。