探偵の資格



難事件をズバッ!!と解決。
そんな小説やテレビドラマに登場する探偵に憧れを持つ人もいると思います。
探偵といえば、ハンティング帽に口にはパイプ、くたくたのボロいトレンチコートという、なんとも怪しいイメージがありますが、ひとたび事件が起きれば、警察より早く事件を解決するなどの活躍から、人気の職業です。

と、ここまでは、あくまでフィクションの中に登場する探偵像です。
実際には、殺人事件や強盗事件(なんとか怪盗との一騎打ちとか)など、そんな危険な事件を解決したりすることはありません。

日本では、刑事事件を捜査することができるのは警察組織に限られており、探偵はあくまで"調査"が仕事です。

そんな現実の探偵ですが、調べてみると、やっぱり小説やテレビドラマの探偵に憧れて探偵になったという人はいます。
今も、探偵に憧れて探偵業界に入ろうと思っている人もいるでしょう。

しかし、どんな職業でも、人によって向き不向きがあります。
昼型の人間が夜型の仕事をして体調を崩してしまったり、特殊な資格がないと業務が行えなかったりと、向き不向きの程度はさまざまですが、限られた人間しかできない仕事というのは世の中にたくさんあります。

では、現実の探偵はどうでしょう?
小説やテレビドラマのように、頭脳明晰、IQ180以上の天才でないと探偵になれないのか?
また、殺しのライセンスではありませんが、探偵にも何かしらのライセンスがあって、それが無いと探偵になれないのではないか?

そんな不安を抱く人もいると思います。

日本の場合、探偵業を営むのに明確な資格や免許というのは存在しません。
あるのは、探偵業を営むことを公安委員会へ届け出をして、無事登録が完了すれば、誰でも探偵を名乗って業務に就くことができます。

日本の探偵は、これといった資格もなく、誰でも始めることができる仕事なのです。

ただし、法律の中でどういった人が探偵になれるのかは明確にされています。


1.成年被後見人若しくは被保佐人又は破産者で復権を得ないもの

2.禁錮以上の刑に処せられ、又は探偵業法の規定に違反して罰金の刑に処せられ、その執行を 終わり、又は執行を受けることがなくなった日から起算して5年を経過しない者

3.最近5年間に営業停止命令・営業廃止命令に違反した者

4.暴力団員又は暴力団員でなくなった日から5年を経過しない者

5.営業に関し成年者と同一の能力を有しない未成年者でその法定代理人が 1 から 4及び6のいずれかに該当するもの

6.法人でその役員のうちに 1 から 4 までのいずれかに該当する者があるもの
 
( 引用元:www.keishicho.metro.tokyo.jp/tetuzuki/tantei/1gaiyo/tantei_gaiyo.htm )


これらに該当する人は、探偵として仕事を請け負ってはならないと法律によって定められているのです。


また、無事に登録することができて、探偵として調査業務をするとなったとき、探偵には、業務上で必要となる資質があります。
この資質ですが、個人的に調べてみると、3つの資質が探偵には必要だと感じました。


  1. 我慢強いこと
  2. 人間観察が得意(または人間観察を楽しめる人)
  3. 正義感と正しい倫理観を持っていること

我慢強いというのは、どんな仕事でも辛い仕事、難しい仕事というのはあります。
探偵の場合だと、炎天下や氷点下の空の下で、長時間に渡って対象者の張り込みをしたり、地道な聞き込み調査で有力な情報を得ることができなかったりと、我慢しなくてはならない場面というのは多くあります。
また、こうした調査を我慢強くするためには、人間観察を楽しむことができる人であれば、地味な調査業務を辛いとは感じることなく仕事をすることができるのではないでしょうか。

そして、3つ目の資質。
「正義感と正しい論理観を持っていること」では、探偵とは、依頼者または調査対象者の大変プライベートな問題に接する仕事です。
そのため、依頼者や調査対象者の情報が外部へ洩れてしまわないように対策が必要になりますし、みだりに情報を利用するなどの行為を、探偵が行ってはなりません。

調べてみると、個人情報を外部へ売って金銭を受け取っていた業者が逮捕されるというニュースをいくつか見つけることができました。
その中には、調査業者(探偵事務所や興信所)を名乗る業者も含まれており、このような業者が探偵業界のイメージを悪くするなどの悪影響もあります。



まとめ 

探偵になるための資格はありません。しかし、探偵には守るべき法律と倫理観などの資質が必要な職業でもあります。これから探偵を目指す人は、その辺のことをよくよく考えて探偵を目指してみてはどうでしょうか。